一白水成
福禄寿酒造
渡邉康衛さん

100%秋田産の16代目が造る、100%秋田産の酒

秋田の北西の沿岸平原にある、のんびりした農業地域、五城目町。この町の中心に、福禄寿酒造があります。1688年に創業した福禄寿酒造は、秋田でもっとも古い酒蔵のひとつです。16代目の渡邉康衛さんは、2つのラベルを造っています。「福禄寿」と、自ら立ち上げた「一白水成」。2006年にデビューして以来、「一白水成」は多くのファンを獲得しています。製造主の渡邉さんと同様に、魅力的で個性が強く、100%五城目町で生まれ育ったお酒です。

町の外れには、五城目町酒米研究会が有する田んぼがあります。2008年に福禄寿酒造と地元の農家10人が耕田した田んぼで、全員で力を合わせて、酒造りのために美山錦と秋田の稲を栽培しています。渡邉さんは自分なりの日本酒のテロワールの味をつくるには酒米が必要不可欠だと考えており、地元の農家の人たちを心から尊敬し、感謝の気持ちを持って酒造りをしていると言います。

渡邉さんの目標は、ほかのNEXT5のメンバーと同じように、秋田独自の日本酒をつくり出すこと。実際「一白水成」の材料はすべて、地元の素材からできています。米、水、そして、こまち酵母も秋田で開発されています。

今回の酒造ツアー中に明らかになったのですが、福禄寿酒造の中で、唯一海外から受けている影響は、イタリア製のメーカーCavagnino & Gattiの瓶詰め機械でした。渡邉さんによると、機械はうまく動いているけれど、スタッフはいまだに説明書を読めていないとのこと。なぜかこのエピソードが、渡邉さんの印象を象徴しているように思いました。熱心な醸造家であり、彼の遊び心とユーモアのある性格は、どんな状況も笑顔で克服できる。一白水成の一杯は、渡邉さんの陽気さと、人生を向上させる前向きな性格を感じさせます。

DATA
福禄寿酒造株式会社
秋田県南秋田郡五城目町字下タ町48
TEL:018-852-4130