春霞
栗林酒造店
栗林直章さん

天然水と冬の季節が育む、美しい味の造り主

栗林酒造店のある美郷町(旧六郷町)は、秋田県でもっとも古い居住区のひとつ。天然の軟水が豊富なことで有名で、町の生活のあらゆる場面で使われています。水道の飲料水、農業、そして、もちろん酒造りにも使用します。1874年にこの町で創業した栗林酒造店は、現在7代目の栗林直章さんが運営しています。「春霞」のやわらかくて純粋な日本酒は、繊細な水の本質を表現しているだけでなく、それを創造した穏やかな栗林さんの性格を反映しています。

有名な天然水に加え、春霞の美しい味の理由には、この区域の激しい冬の季節があります。秋田の東南に位置する美郷町の雪の量はあまりにも多く、冬には白い景色が永遠と広がります。この寒い気候は、高級な吟醸酒に必要な、ゆっくりとした発酵に最適です。

春霞は精巧なクオリティーの日本酒ですが、栗林さんは2009年に酒造りを始めたばかりだと言います。その翌年に、彼はNEXT5の立ち上げに参加しました。2012年には「栗林」ラベルを立ち上げ、現在純米醸造に集中しています。秋田産の酒米に力を入れていて、その半分は地元産の美郷錦です。また栗林さんは、9号酵母の原形である熊本酵母のほか、亀山酵母を使用します。亀山酵母は春霞の仕込蔵から分離したオリジナル酵母で、前杜氏の亀山精司さんの名前を付けたものです。地元の天然水と米を合わせたとき、栗林さんは美郷町の酒の本当の味を掴むことができました。

栗林さんの夢は、近くに育つ米、美郷錦と、地元の天然水の美しさと純粋さを表す日本酒をつくることです。春霞を飲むと、その夢はすでに実現していることがわかります。

DATA
合名会社栗林酒造店
秋田県仙北郡美郷町六郷字米町56
TEL:0187-84-2108