GEISAI#14の審査員のお1人の森川嘉一郎さん、いまさらご紹介をするまでもない、
日本のおたくカルチャーを学問として一手に引き受ける当代随一の研究者ですが、
もう一度、なぜGEISAIの審査をお願いさせていただいたのか、
そのワケも含めてご紹介をいたしましょう。

森川嘉一郎さん。東京国際マンガ図書館準備室にて。
森川さんはいまから7年前の2003年に『趣都の誕生-萌える都市アキハバラ-』という
秋葉原をテーマにした本格的な都市論を刊行されました。
秋葉原がアキバとして認知され始めた初期に、趣味化する都市としての東京、
そしてそこで起こる人間の変容をアカデミズムの側から論じた、画期的な論考でした。

『趣都の誕生-萌える都市アキハバラ-』(幻冬舎)
そして、2004年には、あのヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の
日本館のコミッショナーとして『おたく:人格=空間=都市』=通称おたく展にて、
アートの聖地にアキバを出現させ、その特異な空間の意匠的意味を世界に問いました。

このおたく展は、第44回日本SF大会で星雲賞の自由部門を受賞しています。
そのバーチャル展示ツアーはこちらで見ることができますので、
興味のある方は覗いてみてください。
「おたくの美意識」のコーナーでは、「侘び」「寂び」とならんで
「萌え」「へたれ」「ぷに」などが美意識として解説されていて必見です。
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/index.html
このときの公式カタログには、大嶋優木さんのフィギュア「新横浜ありな」が
おまけでついていました。
世界に誇る造形集団・海洋堂とのコラボで、リカヴィネや「週刊わたしのおにいちゃん」
などで注目を浴びていた大嶋さんにオリジナルフィギュアを作らせる、
というあたりにも、森川さんのフィールドワークの成果が光っていました。

パンフレットとフィギュアがパッケージされたおたく展公式カタログ
そして、その後森川さんは明治大学に新設された国際日本学部の准教授に就任され、
世界最大級となるマンガ・アニメ・ゲームのアーカイブ施設「東京国際マンガ図書館」の
設立準備に着手、この秋、その先駆けとなる「米沢嘉博記念図書館」を開館されました。

以前GEISAI大学の講師のお願いで訪問させて頂いたときの準備室の様子
森川さんのHPを訪問すると、建築の研究、秋葉原の研究、個室空間の研究、キッチュの研究、
マンガの研究、ゴミの研究(!)まで、その徹底したおたく研究内容に驚かされます。
http://homepage1.nifty.com/straylight/main/
クリエイティブにおいて、日本文化の一つの達成ともいえるおたくカルチャーを
知り尽くした森川さん。
コミケやワンフェスにもしっかり足を運び、ご自身が制作もされるシビアな先生の目に、
あなたの作品は耐えることができるのでしょうか。
審判の日は3月14日。
応募を待ってます!
<GEISAI#14開催内容>
Supported by LOUIS VUITTON
会期:2010年3月14日(日)
会場:東京ビッグサイト
出展申込:2009年10月19日(月)〜2010年1月18日(月)
GEISAI.NETの申込フォームからご応募下さい。
http://www.geisai.net/g14/member/join1.php
■審査/賞について
審査員5名による審査を行い、金銀銅の3賞、審査員個人賞が授与されます。
※現在決定している審査員
(敬称略、五十音順)
・伊藤弘 GROOVISIONS(グルーヴィジョンズ)代表
・千宗屋 武者小路千家15代家元後嗣
・中村ヒロキ visvim(ビズビム)デザイナー
・宮台真司 社会学者 映画批評家 首都大学東京教授
・森川嘉一郎 明治大学国際日本学部准教授
■参加条件について
GEISAI#14には、出展物がオリジナル作品であれば、
プロ・アマ問わずどなたでも参加できます。
※参加条件、作品の販売、注意事項についての詳細は、公式サイトをご確認下さい。
お問い合わせや詳しい内容はgeisai14@geisai.net
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